亜鉛の摂取の注意点

健康を維持するために必要なミネラルのひとつである亜鉛。亜鉛が不足したり、摂りすぎてしまったりしたら、どうなってしまうのでしょうか。

亜鉛の吸収率は

亜鉛の吸収率は、10パーセントから30パーセントと、そんなに高いとは言えませんが、摂取量や、同時に摂取した銅などによっても左右されます。昇圧薬などと一緒に服用すると、亜鉛の吸収率は悪くなると言われているので、注意が必要です。

さらに、インスタント食品などの加工食品には、亜鉛の吸収を悪くする添加物が含まれているので、カップラーメンなどばかり食べると亜鉛が不足してしまうことになります。

亜鉛の吸収率をあげるには、野菜などの植物性のものよりも、肉や魚などの動物性のものを摂取することが必要です。また、ビタミンCと共に摂取すると、吸収率があがるので、柑橘系のものと一緒に食べるのも有効です。

亜鉛が不足すると

亜鉛が不足すると、亜鉛欠乏症になってしまいます。亜鉛は細胞分裂に必要な成分のひとつであるため、細胞の生まれ変わりが活発な箇所で欠乏症がみられることが多いです。その最も代表的な欠乏症として、味覚障害があります。

舌細胞は、細胞の生まれ変わりが盛んな部分のひとつで、欠乏症を発症してしまい、味を感じなくなったり、変な味を感じるなどの症状が現れます。その他にも、貧血や免疫機能の低下、下痢、脱毛など様々な症状が現れます。

男性の場合は、精子数の減少、女性の場合は、妊娠中であれば胎児の成長不良を引き起こす原因になります。

亜鉛を摂りすぎると

反対に、亜鉛を摂りすぎてしまうと、どうなってしまうのでしょうか。亜鉛は毒性の低いミネラルのひとつであると言われています。したがって、ちょっと摂りすぎてしまったからといって、心配する必要はありません。

しかし、一度に大量に摂りすぎてしまったり、少し摂りすぎの状態を長い期間続けてしまったりすると、亜鉛過剰症を引き起こしてしまいます。その場合、めまいや吐き気、胃障害、神経症などが現れます。

また、老化の原因にもなる活性酸素と戦ってくれる抗酸化酵素のはたらきが低下してしまうので、お肌のトラブルを引き起こしてしまいます。

亜鉛が不足すると

亜鉛が不足したからといってすぐに自分で気づくかと言われると、そうでもありません。亜鉛は様々な食品に含まれているので、飽食の日本であれば亜鉛不足はあまり顕著になりません。

しかし、偏った食事のせいで亜鉛不足気味と言うのは起こりうることなので、自分はどうなのかチェックしてみましょう。

肌荒れ、シミなどが気になる、擦り傷が治らない、抜け毛が増えた
亜鉛は、細胞分裂に重要なはたらきかけをしてくれるミネラルのひとつです。亜鉛が不足してしまうと、活発な細胞分裂が行われにくくなります。したがって、新しい細胞が形成されにくく、皮膚の形成や髪の毛の形成が遅れてしまいます。そのため、お肌トラブルを起こしたり、抜け毛を起こしたりしてしまいます。

二日酔いを起こしやすくなった
以前はそうでもなかったのに、二日酔いを起こしやすくなったとしたら、それは亜鉛不足が原因かもしれません。亜鉛は、アルコールを分解する酵素の重要な構成組織なので、亜鉛が不足すると上手くアルコールを分解してくれなくなり、二日酔いを引き起こします。

味がしない、変な味がする
亜鉛が欠乏すると、味覚障害が起こります。それは、活発な細胞のひとつである舌細胞のはたらきが欠乏してしまうからです。亜鉛は、この舌細胞にとって重要な役割を果たしているので、欠乏すると味を感じなくなったり、変な味を感じたりしてしまいます。

生殖機能の低下
亜鉛は、男性の生殖機能にも、女性の生殖機能にも大切なはたらきをしています。したがって欠乏してしまうと、男性であれば勢力の衰えなど、女性であれば妊娠しにくくなるなどがあげられます。

亜鉛は精子にとって重要なはたらきをしており、卵子にもたくさんの亜鉛が必要とされるからです。

立ちくらみ
亜鉛が不足すると、血圧の調整を上手くすることができなくなります。したがって、貧血の原因にもなるので、立ちくらみを起こしてしまいます。

以上のような現象が起きると、体内に亜鉛が不足している可能性があるので、亜鉛を多く含む食べ物を意識して亜鉛を多めに摂取するようにしてみましょう。

亜鉛を多く含む食品