その他の亜鉛の作用

体内にある細胞のうち、亜鉛はその95パーセントに含まれていると言われています。したがって、亜鉛はからだの健康を維持するのに大切なはたらきをしてくれます。そんな亜鉛は、様々な研究が行われています。

乳幼児の成長との関係
乳児や幼児の成長と、亜鉛がどう関係あるのかという研究がBrown KH氏らの研究チームによってなされました。これは2945名を対象に研究したもので、亜鉛を一日当たり1から50ミリグラムを8週間以上摂取させる方法で調査が行われました。

その結果、生後6カ月前後の時期に、発育において、亜鉛を摂取した乳幼児の方が、発育が良いという顕著な結果が得られました。このことから、亜鉛は乳幼児の発育不良を予防してくれるミネラルのひとつであると考えられています。

血流の改善との関係
亜鉛を含む抗酸化物質は、血流にとってどんな影響を及ぼすのか、という研究がArnaud J氏らの研究チームによってなされました。

この研究は、健康なからだをもつ人186名を対象に行われたもので、抗酸化物質であるビタミンC、ビタミンE、βカロテン、セレン、亜鉛の5種類を一日にそれぞれ、120ミリグラム、30ミリグラム、6ミリグラム、100マイクログラム、20ミリグラムを2年間摂取させる方法で調査が行われました。

その結果、血流改善作用と心血管疾患を抑制する効果が示されました。それだけではなく、尿中の炎症物質や血小板活性化指標の増加も抑制されました。

食欲増進との関係
亜鉛と食欲増進はどんな関係があるのか、という研究がCampos D Jr氏らの研究チームによってなされました。これは、好き嫌いをするなどして偏った食事を摂っていない小児20名を対象に行われたもので、亜鉛を一日に1ミリグラム毎キログラムを6カ月間摂取させるという方法で調査が行われました。

その結果、小児たちの偏食の改善が認められるようになりました。これは、味覚を正常に保つという亜鉛の効果が発揮されたもので、今まで感じなかった味や、変な味しか感じていなかった味覚が改善されて美味しく感じるようになり、偏食が改善されたと考えられています。