亜鉛と同時に食べると良いもの悪いもの

亜鉛の吸収率は10パーセントから30パーセントと、そんなに高い方ではありません。しかし、バランスの良い食事を摂っていれば、欠乏の心配を過剰にする必要はありません。

しかし、食べ合わせによっては、亜鉛を吸収しやすい条件と、吸収しにくい条件があるので、それを知っておくのはバランスの良い食事をするためにも大切なことです。

一緒に摂った方がいいもの
亜鉛には、一緒に摂ることによって吸収率をあげてくれる栄養素があります。まず、動物性たんぱく質です。動物性たんぱく質は、肉や魚類のことですね。動物性たんぱく質と一緒に亜鉛を摂ることによって、亜鉛の吸収を妨げるものから守ってくれ、亜鉛の吸収を促してくれます。

次に、クエン酸です。クエン酸には吸収されにくい成分を吸収されやすい成分に変えるキレート作用があるので、亜鉛の吸収を促進してくれます。CMなどでよく「キレート○○」とうたっているものがありますが、それはこのキレート作用にかけたものです。

そして、亜鉛と一緒に摂った方がいいものと言えば、ビタミンCです。ビタミンCにもキレート作用があって、亜鉛の吸収を促進してくれるので、クエン酸とビタミンCを備え持つレモンは、亜鉛にとって大事な救世主といえそうです。

吸収を悪くするもの
吸収を良くしてくれるものがある一方で、吸収を悪くしてしまうものもあります。まず、食物繊維です。食物繊維には、亜鉛と結びついて吸収を妨げ、一緒に排せつされてしまうものがあります。

次に、フィチン酸です。小麦製品や、インスタント製品に多く含まれるフィチン酸は、亜鉛と結合しやすいので、亜鉛の吸収を妨げてしまいます。

そして、アルコールです。これは吸収を悪くするというよりも、たくさんの亜鉛を消費してしまうというものですが、亜鉛は様々な代謝に関連しており、アルコール分解のときにも、その役割を果たそうとしてくれます。

その際にたくさんの亜鉛を消費してしまうので、通常よりも多くの亜鉛を必要とします。また、激しい運動をするのも、たくさんの亜鉛を消費するので、スポーツ選手などは意識的に亜鉛を取り入れる必要があります。